傀儡屋本舗

散々なWFであった。
「面の調整ぐらいしかすることがないし、宿代もうくし」
という甘言につられて大将宅へ行ったところ、前日作業という名の修羅場に放り込まれ。
販売停止中で製作できなかったレジンアイのかわりに、今回売り出されたレンズアイ（ぬこ大将作）の封入作業を頼まれるという若干屈辱的な作業をあてがわれ、深夜までかかった。

当日は横でまさやん氏があっというまにオカリンのケータイを完売。
一方自分は売り物も無く、当然売り上げも無いので、旅費等で大赤字を出した。
唯一良かったことといえば、吉祥寺もなか氏とお会いして、有意義な話ができたことだけだ。

これではいけない。

ぬこ☆パンは、造形集団だ。
まさやん氏しかり、着ぐるみマスクだけを作っているところではない。
自分にもまだやれることがあるはずだ。

とは言え、得意の妖怪モノはいわゆる「萌え」と逆方向へ行くわけで、方向性が乱れるのはよくない。
今回はオーナーさんが急な仕事で来れなくなってしまったようだが、シュタインズゲートの着ぐるみと、まさやん作のケータイが良い例で、それぞれが相乗効果していくべきだろう。

レジンアイは、脱泡済の樹脂でぬこ大将がレンズアイを大量生産しはじめ、
ユーザーさんが自分で好きなデザインを作れるようになってしまったので、今までのレジンアイでは差が無い。、むしろ分が悪い。何か改良を加えなければ。

銀細工は嗜む程度なのだが出来なくはない。
しかし値が張る。大赤字の状態から始めるにはつらい。
メンバーから要望があった「まどマギのリング」は、調べてみるとすでに真鍮でなく、シルバーアクセサリーで販売されてしまっているし、参入の余地が無い気がする。

知恵を絞ってはいるが、なかなか難しい。
今のところまだ結論はでていない。

疲労と嫉妬が渦巻く中に、ほんの少し「切磋琢磨」という言葉が浮かんだ気がしたWFだった。

[12回]